バフンウニ(英語表記)Hemicentrotus pulcherrimus

改訂新版 世界大百科事典 「バフンウニ」の意味・わかりやすい解説

バフンウニ
Hemicentrotus pulcherrimus

ウニ綱オオバフンウニ科の棘皮(きよくひ)動物。ウニの形や色が馬糞(ばふん)に似ているところからこの名がある。東北地方から九州朝鮮半島中国沿岸に分布し,干潮線付近の石の下などにふつうに見られる。殻は径5cm,高さ2cm以下で,暗緑色,うすい紅色,白色などの短いとげが混じって密生する。管足は4縦列に並んでいて,C字状体の骨片をもっている。生殖時期は2~5月で生殖巣はおいしく,〈雲丹(うに)〉に加工される。
ウニ
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百科事典マイペディア 「バフンウニ」の意味・わかりやすい解説

バフンウニ

ウニ綱オオバフンウニ科の棘皮(きょくひ)動物。形や色が馬糞(ばふん)に似ているのでこの名がある。殻径5cm,高さ2cm以下で上下にやや平たい。とげは細くて短い。全体は暗緑色だが,とげは時に赤みを帯びる。産卵期は2〜5月。本州〜九州,朝鮮半島,中国の潮間帯付近の岩礫(がんれき)底に普通にみられ,雲丹(うに)の原料として最も優良とされる。
→関連項目ウニ

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栄養・生化学辞典 「バフンウニ」の解説

バフンウニ

 [Hemicentrotus pulcherrimus].ホンウニ目ホンウニ亜目バフンウニ属のウニ.食用にするウニの一種

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