デジタル大辞泉
「塩漬」の意味・読み・例文・類語
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しお‐づけ しほ‥【塩漬】
〘名〙
① 野菜や肉・魚などを塩に漬けること。また、その漬けたもの。しおおし。〔
和玉篇(15C後)〕
※
浮世草子・好色一代女(1686)一「此人酒よく呑みなしていつとても肴に東
(あづま)なる
最上川にすみける
花蟹といへるを塩漬
(シホヅケ)にして、是れを好ける」
③ 取引相場で、買った株が大幅に値下がりしたので
長い間売らずに置いておくこと。また、長い目でみて値上がりを見込んだ株のこと。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
塩漬
しおづけ
食品の保存法の一つ。塩の防腐性を利用して食品を塩に漬ける。動物性,植物性のあらゆる食品に適用され,動物性食品の場合は,特に塩蔵ともいう。一般に即席漬と下漬がある。即席漬は,菜類,うり,キャベツなどの野菜類を薄い塩水 (2~5%) に短期間漬けて食用にするもので,冬季にはこの程度の塩分でもかなり保存がきく。味つけのためこんぶ,唐辛子などを添えることが多い。下漬は,福神漬,奈良漬,味噌漬などの加工漬物原料や魚介類をかなり長い間貯蔵するため,濃い塩分 (10~15%) に漬け,雑菌を抑え組織の軟化を防ぐために行われる。塩漬に貯蔵性があるのは食塩の次の性質による。 (1) 塩分が濃くなると,酸素が溶けにくくなるので好気性菌が発育しにくい。 (2) 塩素イオンの防腐効果。 (3) 酵素作用の阻害。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報