バレ・ダオスタ[州](読み)バレダオスタ

百科事典マイペディア 「バレ・ダオスタ[州]」の意味・わかりやすい解説

バレ・ダオスタ[州]【バレダオスタ】

イタリア最北西端の州。州都アオスタ。西のフランス,北のスイスとの国境にはモン・ブラン,マッターホルン,モンテ・ローザなどがそびえ,高峰に囲まれた谷に位置するイタリア最小の州。牧畜・林業が中心であったが,19世紀以後,鉱物資源採掘・精錬加工が始まり,現在は鉱業に代わって,化学・木材加工などの製造業が伸びている。豊富な水力は北部工業地域に提供され,近年はアルプスをひかえて観光開発が盛ん。11世紀からイタリア統一までおおむねサボイア家の領地。第2次大戦後,特別州として自治が認められ,フランス語も公用語。面積3263km2,12万6806人(2011)。

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