パソドブレ(英語表記)paso doble
pasodoble[スペイン]

精選版 日本国語大辞典 「パソドブレ」の意味・読み・例文・類語

パソ‐ドブレ

〘名〙 (pasodoble) スペイン舞曲一つ八分六拍子行進曲ふうのリズムで、闘牛場で演奏されることが多い。また、そのリズムで踊るダンス

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デジタル大辞泉 「パソドブレ」の意味・読み・例文・類語

パソ‐ドブレ(〈スペイン〉paso doble)

スペインの舞曲の一。行進曲ふうで8分の6拍子のリズムをもつ。また、それで踊るダンス。パソドブル。

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改訂新版 世界大百科事典 「パソドブレ」の意味・わかりやすい解説

パソドブレ
paso doble
pasodoble[スペイン]

闘牛場の行進曲として発達した音楽。あまり速すぎないが快調な2拍子のリズムをもち,旋律は情熱的で明るく,ときに哀愁も感じさせる。節回しや和声の進行にスペインの民族色があるのも特色。ふつう闘牛用の吹奏楽団(バンダ・タウリーナbanda taurina)によって演奏されるが,鑑賞用あるいはダンス用として管弦楽団,ポピュラーな編成による楽団などのために編曲されることも多い。歴史は判然としないが盛んになったのは19世紀後半からで,たとえばバルビエリFrancisco Asenjo Barbieriのサルスエラ(民族的オペレッタ)《パンと闘牛Pan y Toros》(1864)の中に1曲のパソドブレが聞かれる。よく演奏される名曲としては,パスクアル・マルキーナ作曲《エスパーニャ・カニーEspaña Cañí(ジプシーのスペイン)》,サンチアゴ・ロペ作曲《ガリートGallito》,クレト・サバラ作曲《ビバ・エル・ルンボ! Viva el Rumbo!》などが挙げられる。
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百科事典マイペディア 「パソドブレ」の意味・わかりやすい解説

パソドブレ

スペイン起源の舞曲。2/4または3/4拍子系の活発な曲。闘牛場で行進曲としてよく演奏される。pasodobleは二重歩の意。
→関連項目社交ダンス

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世界大百科事典(旧版)内のパソドブレの言及

【社交ダンス】より

…ブラジルの〈サンバ〉は1923,24年ころパリに紹介され,29年ころにはニューヨークでも踊り始められた。闘牛場での行進曲として名高い〈パソドブレ〉は,スペインをはじめ,ヨーロッパのラテン系諸国,中南米諸国で踊られ,第2次大戦後,イギリスでも踊られた。ペレス・プラードが編曲し発表した〈マンボ〉は1940年代末から流行し,50年代には〈チャチャチャ〉が世界的に歓迎された。…

※「パソドブレ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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