ピピン(3世)(英語表記)Pippin(der Kleine)

旺文社世界史事典 三訂版 「ピピン(3世)」の解説

ピピン(3世)
Pippin(der Kleine)

714〜768
フランク王国カロリング朝初代の王(在位751〜768)。小ピピン
カール=マルテルの子,カール1世(大帝)の父。メロヴィング朝の宮宰 (きゆうさい) として実権をふるい,751年カロリング朝を創始。754年教皇ステファヌス2世がロンバルド族に圧迫されて援助を求めると,イタリアに出兵してこれを討伐,征服した。これによって得られた中部イタリア一帯(ラヴェンナおよびアドリア海沿岸)をローマ教皇寄進(「ピピンの寄進」)して教皇領起源をつくった。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

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