デジタル大辞泉
「フォン」の意味・読み・例文・類語
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出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
フォン
phon
音の大きさのレベルを表わす単位。記号は phon。周波数 1kHz,音圧レベル NdBの音の大きさのレベルを Nフォンとし,正常な聴者がこの音と同じ大きさに聞えると判断した任意の周波数の音の大きさのレベルを同じ数値 Nフォンで表わす。人間の聴覚は周波数によって違うので,異なる周波数の音ではデシベル単位ではかった音圧レベルの数値とフォン単位ではかった音の大きさのレベルの数値とは一致しない。たとえば 4kHz,約 75dBの音と 50Hz,約 85dBの音はともに 1kHz,80dBの音と同じ大きさに聞えるので,これらの音の大きさのレベルはすべて 80phonである。なおフォンは騒音レベルの単位ホンとは異なる。単位名はギリシア語のフォーネ (音) に由来する。 (→音の大きさ , ソーン )
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フォン【fond(フランス)】
西洋料理、特にフランス料理に用いるだし汁で、主としてソースのもととする。ブイヨンよりも濃厚なだし汁で、材料を水から煮込んだ白色系のフォンと、材料をフライパンで炒めるか、オーブンで焼いて焦げ色をつけてから煮込む褐色系のフォンに大別される。白色系のフォンにはフォン・ブラン(fond blanc、「白いフォン」という意。子牛・鶏でとる)、フォン・ド・ボライユ(鶏のフォン)、フュメ・ド・ポワソン(魚のフォン)が、褐色系のフォンにはフォン・ブラン(fond brun、「茶色のフォン」という意。牛・子牛でとる)、フォン・ド・ボー(子牛のフォン)などがある。◇「基礎・土台」という意。
出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内のフォンの言及
【ソース】より
…その種類は数百種とも数千種ともいわれるが,すべて基本となる数種のソースの応用形であると考えられる。 ほとんどのソースの土台となるのはだしで,白色系のソースの土台となる〈白いフォンfond blanc〉と茶色系ソースの土台となる〈茶色いフォンfond de veau〉,鶏をはじめとする家禽(かきん)類の料理用の〈鶏のフォンfond de volaille〉,それに魚料理に用いる〈魚のフュメfumet de poisson〉がある。これにルーrouxをはじめとする種々のつなぎを合わせてソースが作られる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」