ホン

デジタル大辞泉 「ホン」の意味・読み・例文・類語

ホン

音の大きさ、特に、騒音の大きさの単位人間の耳で聞きうる最小限の音を零ホンとし、最大可聴音を130ホンとする。→フォン
[補説]計量法改正により、平成9年(1997)以降、騒音の単位は国際単位系デシベルに統一された。

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精選版 日本国語大辞典 「ホン」の意味・読み・例文・類語

ホン

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] phon )[ 異表記 ] フォン・ホーン 音の大きさの単位。振動数一キロヘルツで音圧〇・〇〇〇二 dyn/cm2 の音の大きさを〇ホンとする。人間の耐えられる限界は約一三〇ホン。

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改訂新版 世界大百科事典 「ホン」の意味・わかりやすい解説

ホン

音の大きさの単位。日本で使われるホンという単位には,以下のように二つの意味がある。

(1)音の大きさのレベルの単位。英語でphon。音の大きさは感覚量で,物理的に音圧が等しくても周波数が異なると,感覚としての音の大きさは異なる。そこで1000Hzにおける人間の最小可聴値である音圧20μPaを基準にとり,これを0dBとし,それ以上の音圧はdB尺度で表した数値にホンを付けて表示する。20μPaで0ホン,200μPaで20ホンとなる。他の周波数では,1000Hzで測定したときの音の大きさと感覚が等しい場合に同じ数値で表す。120ホンがほぼ聴覚の限界となる。

(2)騒音レベルの単位で,法定計量単位。A特性と呼ばれる人間の耳の感度に似せて作られた聴感補正回路を有する騒音計の測定値の単位をホンとする。すなわちA補正を行った音圧レベルをdBで表現した数値に付する。日本独自のもので,欧米ではdB,dB(A)で表す。
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百科事典マイペディア 「ホン」の意味・わかりやすい解説

ホン

人に感じる音の大きさの単位で以下の二つがある。(1)感覚量としての音の大きさのレベル単位。音は物理的な音圧が等しくても周波数により聞こえ方(音の大きさ)が異なる。そこで1000Hz,20μPa(人の最小可聴値)を基準にとって0dBとし,それ以上の音圧はdBで計測した数値をホン表示する。20μPaで0ホン,200μPaで20ホンとなる。他の周波数の音の場合は1000Hzで測定したときと音の大きさが等しいときを同ホン数とする。(2)騒音レベルの法定計量単位。日本に独特なもので,A特性と呼ばれる人の耳の感度に近い聴感補正回路を内蔵する騒音計により計測。すなわち,A補正を行った音圧レベル(dB単位)の数値にホンをつけて表示。1997年10月より,デシベルの使用に改められた。
→関連項目騒音

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単位名がわかる辞典 「ホン」の解説

ホン【phon】

音の大きさの単位。記号は「phon」。振動数1キロヘルツの音圧の音量レベルと同じ大きさに聞こえる音を、デシベルと同じ数値で表したもの。現在は、デシベルに統一されている。普通の人が1キロヘルツで音圧80デシベルの音を聞いたときの大きさの感じを80phonとする。

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