フォークト
Vogt[ドイツ]
中世ヨーロッパ,とくに神聖ローマ帝国における役人の一種。ラテン語のウォカトゥスvocatusに由来する。管轄下の所領や領民を保護し,対外的に(とりわけ裁判に関し)その権利を代行する権能をもち,教会フォークトと世俗フォークトに大別される。前者は教会領,修道院領に置かれ,同領がインムニテートにより国家の役人の立入りが禁止されると,これに代わって領内の治安を維持し,部外者との訴訟において領民の代理としてグラーフの裁判所に出頭した。司教や修道院長がグラーフなみの裁判権を獲得した後は,彼らに代わってこれを行使した。教会フォークトは最初領民の中から任命されたが,10世紀ころより近隣の有力領主を任命するのが一般的となり,その職も世襲化された。帝国直属の教会や修道院は皇帝が上級フォークトであり,その権限をレーン(封)として世俗の有力者に与えた。世俗フォークトはシュタウフェン朝以降の帝国直轄領(帝国領,帝国都市など)および領邦国家形成以降の領邦君主直轄領に置かれ,皇帝や領邦君主の代官として司法・行政の任務を遂行した。
執筆者:平城 照介
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フォークト
Vogt, Walther
[生]1888.2.24.
[没]1941.3.17.
ドイツの動物学者。ミュンヘン大学教授。胚のそれぞれの部分に局所的な染色を施して目印をつけ,それらが成体のどの部位を形成することになるかを追跡する方法を開発。これを使って両生類胚の原基分布図をつくった (1922) 。これは H.シュペーマンらによる移植実験に基本的な資料を提供しただけでなく,形態形成運動の追跡を通じて発生現象を動的に把握する方向へと発生学が発展するのを促した。
フォークト
Vogt, Karl
[生]1817.7.5. ギーセン
[没]1895.5.5. ジュネーブ
ドイツの自然科学者。思想を脳の分泌物とする徹底した機械論的唯物論に立ち,いわゆる俗流唯物論者といわれた。政治的理由でギーセン大学を追われ,ジュネーブ大学で教え,ダーウィン主義を擁護した。主著『盲信と科学』 Köhlerglaube und Wissenschaft (1854) 。
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フォークト
ノルウェーの岩石学者,鉱床学者。鉱滓(こうさい)の研究に基づいて,マグマの結晶作用の理論的研究の端緒を開いた。大著《ケイ酸塩融解物溶液》2巻(1903年―1904年)がその集大成。また,鉱床学の研究もある。
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フォークト
生年月日:1858年10月14日
ノルウェーの岩石学者,鉱床学者
1932年没
フォークト
生年月日:1850年9月2日
ドイツの理論物理学者
1919年没
フォークト
生年月日:1817年7月5日
ドイツの自然科学者
1895年没
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