フサイン−マクマホン協定(読み)フサイン−マクマホンきょうてい(英語表記)Husayn-MacMahon Agreement

旺文社世界史事典 三訂版 の解説

フサイン−マクマホン協定
フサイン−マクマホンきょうてい
Husayn-MacMahon Agreement

アラブの独立に関して,第一次世界大戦中の1915年7月から16年1月まで,アラブの指導者フサインとイギリスのカイロ駐在高等弁務官マクマホンとの間の往復書簡によってできた協定
フサイン側はオスマン帝国への反乱を約し,イギリス側は大戦後の独立アラブ国家の樹立を約した(マクマホン宣言)。しかし,アラブ独立後の国境が不明確であり,またイギリスは他方でフランスにシリア領有を認めるサイクス−ピコ協定を結び(1916),1917年11月にはパレスチナにユダヤ人のコロニー設立を認めるというバルフォア宣言をしたことから,大戦後,問題は紛糾した。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

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