ブレトン・ウッズ体制

山川 世界史小辞典 改訂新版 「ブレトン・ウッズ体制」の解説

ブレトン・ウッズ体制(ブレトン・ウッズたいせい)

第二次世界大戦後の国際金融体制。1944年7月に開かれたブレトン・ウッズ会議でつくられた体制のため,そう呼ばれた。同会議では,国際通貨基金(IMF)国際復興開発銀行(IBRD,通称世界銀行)の設立が決まった。IMF通貨の固定レート制と安定化に必要な資金を融資し,世界銀行は復興開発を目的とした資金供与を行った。また,戦後の貿易自由化を促進した関税貿易一般協定(ガット)と併せて,戦後の国際経済システムをガット・IMF体制とも呼んだ。なお,71年8月のニクソン・ショック(金ドル交換停止)でIMFの金ドル本位制における固定レート制が崩れ,その後復活の試みがなされたが73年2月までにブレトン・ウッズ体制はほぼ崩壊したといわれている。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

山川 日本史小辞典 改訂新版 「ブレトン・ウッズ体制」の解説

ブレトン・ウッズ体制
ブレトン・ウッズたいせい

1944年のブレトン・ウッズ協定にもとづく国際経済システム。固定相場制,自由貿易維持を目的とし,IMF・国際復興開発銀行に具体化された。貿易は著しく拡大したが,60年代になると体制安定化の役割を担うアメリカ経済力が低下し,71年8月アメリカは基軸通貨ドルと金の交換を停止。同年末10カ国蔵相会議がドル切下げを決定,主要国は73年までに変動相場制に移行し,本体制は崩壊した。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報