ブレード(英語表記)blade

翻訳|blade

デジタル大辞泉 「ブレード」の意味・読み・例文・類語

ブレード(blade)

刃物の刃。アイススケートの刃やピッケルの刃などもいう。
回転翼の羽根。ポンプ・水車・ジェットエンジンなどの羽根。
ボートオールの水をかく部分。
石刃せきじん
刀のような細長い形状をした1枚の基板上に、マイクロプロセッサーメモリーハードディスク、各種ネットワーク機器などを用途に応じて実装したもの。サーバーとして用いられるサーバーブレード記憶装置としての機能に特化したストレージブレードなどがある。いずれもブレードサーバー筺体きょうたいに複数枚差し込んで使用する。

ブレード(braid)

絹・木綿・麻・羊毛などで織られたひも縁飾り刺繍ししゅうなどに用いる。

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精選版 日本国語大辞典 「ブレード」の意味・読み・例文・類語

ブレード

〘名〙 (blade)
① 刃。また、刃状のもの。刃物の刃やアイススケート靴の氷と接触する金属の部分、ピッケル頭部の刃など。〔登山技術(1939)〕
剥片石器の一つ。縦長で縦に二、三本の稜をもつ鋭利なもの。ヨーロッパの後期旧石器時代に多用され、日本では先土器文化にみられる。北海道に最も多く、新潟県・福島県・長野県などにもある。石刃
③ ボートで、オールの先端の水をかく部分。〔モダン辞典(1930)〕
アイスホッケーの、スティック下端の曲がった部分。
タービンの羽根。
⑥ ゴルフで、アイアンクラブのボールを打つ部分。

ブレード

〘名〙 (braid) 服飾で、縁飾りや刺繍などに用いる平紐(ひらひも)。〔音引正解近代新用語辞典(1928)〕

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改訂新版 世界大百科事典 「ブレード」の意味・わかりやすい解説

ブレード
braid

縁飾りや端始末,ししゅうに用いる木綿,絹,麻,毛などの平らな織紐。組紐,編紐も用いる。織り方,太さ,素材などにより名称が異なる。ジグザグ形のリックラックrickrack,波形のウェーブブレード,軍服に用いる綾織のミリタリーブレード,あるいは麦わらのストローブレードなど布製でないものもある。シャネルスーツのトリミングやセーラー服の蛇腹(じやばら)等はブレードを効果的に使った例である。古代ローマの衣服トゥニカにつけた紫の縁取りや線条の飾りクラウスclavusが起源といわれ,これがしだいに縁飾りの部分に残っていく。16世紀のヨーロッパでは貴族の間に銀のテープ,金モールなどの縁取りが流行したが,フランスではルイ14世時代に宰相マザランによって使用が禁止され,それにかわってリボンループを衣服の装飾に使うようになった。日本では上古時代の男子服や奈良朝の女官の礼服にも用いていたが,戦国時代には南蛮ズボンの縫目を隠すために金モールやブレードをつけた。明治時代には軍服や女学生の袴につけるようになった。現在は女児服,婦人服,礼服をはじめ室内装飾にも幅広く用いている。
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百科事典マイペディア 「ブレード」の意味・わかりやすい解説

ブレード

衣服の後始末や縁飾り,結び紐,刺繍,レースなどに用いられる幅の狭い紐。組紐,織紐,編紐などがある。16世紀以降男女の衣服の装飾として使われたが,シャネルのスーツの縁飾りや,セーラー服の縁取りのブレードは一般的である。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブレード」の意味・わかりやすい解説

ブレード
braid

細幅の装飾用平紐。絹,金,銀,麻,綿,羊毛などの糸やビーズ,スパングルなどを材料とし,組む,編むなどの手法でつくる。衣服,カーテン,クッションなどの,特に縁飾りに用いられる。

ブレード

石刃」のページをご覧ください。

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ダイビング用語集 「ブレード」の解説

ブレード

フィンの水を掻く板状の部分。ゴム、プラスティック、特殊樹脂など材質は多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブレード」の意味・わかりやすい解説

ブレード
ぶれーど

石刃

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「ブレード」の解説

ブレード

ブレードサーバー」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内のブレードの言及

【あみだくじ(阿弥陀籤)】より

…到達した下端が上端と対応するものである(図1)。 このあみだくじの考えは,数学の組糸braidという概念で扱うことができる。図2は,3本の組糸Z1とZ2の結合Z1+Z2を示したものである。…

※「ブレード」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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