プリビロフ諸島(読み)プリビロフショトウ(英語表記)Pribilof Islands

デジタル大辞泉 「プリビロフ諸島」の意味・読み・例文・類語

プリビロフ‐しょとう〔‐シヨタウ〕【プリビロフ諸島】

Pribilof Islands》米国アラスカ州南西部の諸島。ベーリング海東部に位置する。セントポール島セントジョージ島、および三つ小島からなる。ツンドラが広がる火山性の島で、キタオットセイ海鳥の生息地として保護区指定先住民アリュート族が多く居住する。

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改訂新版 世界大百科事典 「プリビロフ諸島」の意味・わかりやすい解説

プリビロフ[諸島]
Pribilof Islands

アメリカ合衆国アラスカ州南西部の諸島。ベーリング海南東部,アレウト列島の北360kmにあり,別名ファー・シール(〈オットセイ〉の意)諸島Fur Seal Islands。セントポール,セント・ジョージなどの火山性の島々からなり,総面積460km2。人口数百。1786年ロシア人G.プリビロフが探検し,1867年アラスカ購入により合衆国領となる。オットセイ,アザラシ,ホッキョクギツネの繁殖地として知られる。合衆国,カナダ,日本,ソ連(現,ロシア)により,1957年よりオットセイの計画的捕獲が行われる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プリビロフ諸島」の意味・わかりやすい解説

プリビロフ諸島
プリビロフしょとう
Pribilof Islands

アメリカ合衆国,アラスカ州に属する島嶼。ベーリング海東部,セントポール島 (91km2) ,セントジョージ島 (70km2) ,そのほかの3島を含む。アザラシキタオットセイの猟で知られる火山島で,年平均気温2℃。植生シダコケのほかは低木に限られ,キツネカモメ,ウミカラス,ウなどが生息する。 1786年ロシア人船長 G.プリビロフが到達したことによりロシア領となり,1867年のアラスカ買収によりアメリカ合衆国領となった。アレウト族が住み,合衆国市民権を有する。近年は野生動物の保護区として見直され,この海域のキタオットセイ猟は,1984年を最後に行われていない。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「プリビロフ諸島」の意味・わかりやすい解説

プリビロフ諸島
ぷりびろふしょとう
Pribilof Islands

アメリカ合衆国、アラスカ州南西部の諸島。ベーリング海東部に位置する、火山性の山がちな島々である。総面積468平方キロメートル。そのうち主要なものはセント・ポールとセント・ジョージの2島で、オットセイ、シロクマ、カワウソ、アオギツネ、海鳥類の繁殖地として知られ、とくにオットセイは世界の80%が生息するといわれる。1957年以来、アメリカ、ソ連、カナダ、日本により捕獲は厳重な統制下に置かれてきた。1767年にロシアのシンドが発見し、1786年にロシアのG・プリビロフが探検した。1867年アラスカ購入以来アメリカ合衆国領となる。別名ファー・シール(オットセイ)諸島ともいう。

[鶴見英策]

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