デジタル大辞泉
「三つ」の意味・読み・例文・類語
みっ‐つ【三つ】
《「みつ」の音変化》
1 数の名、二つの次、四つの前の数。さん。みつ。3個。
2 3歳。
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み‐つ【三つ】
[一] 数の名。さん。
① 一の三倍の数。み。みっつ。
助数詞を伴わないで
個数を表わす。
※
蜻蛉(974頃)下「手を折り侍れば、指
(および)みつばかりはいとよう
ふしおきし侍ると」
② 第三。
(イ) 物の順序としての第三番目を表わす。
※
古今(905‐914)
仮名序「かの御時に、おほきみつの位、柿本人麻呂なむ歌の聖
(ひじり)なりける」
(ロ) 奈良、平安時代の定時法における十二辰刻の一つを四等分したものの第三。
③ 三歳。
※
源氏(1001‐14頃)
桐壺「この御子みつになり給ふ年」
[二] (「褌」とも書く) 褌
(ふんどし)の腰にまわす横の部分と、股下をおおう縦の部分が交差し、
丁字形になっているあたりの呼び名。また、
相撲で、まわし、またはまわしの部分をいうのに用いる。「たてみつ」「前みつ」など。
※雑俳・柳多留‐一五一(1838‐40)「ソレ名虎(なとら)三ツをと笏(しゃく)を握り詰め」
みっ‐つ【三つ】
〘名〙 「みつ(三━)」の変化した語。
現代では、独立した形としてはこの形を用いる。
※
滑稽本・
浮世床(1813‐23)初「所で
蒲団が三
(ミッ)ツ重ねてあるは、ゑいか」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報