ヘドウィヒ・ガラス(英語表記)Hedwig glass

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヘドウィヒ・ガラス」の意味・わかりやすい解説

ヘドウィヒ・ガラス
Hedwig glass

11~12世紀に地中海南東岸地域のガラス産地で作られたやや茶色を帯びたレリーフ・カットのガラス器。近年南ロシアのビザンチン遺跡で幾例か発掘されたことから,ビザンチン・ガラスと考えられるようになった。厚手のタンブラー型の杯で,外表面に図式化したライオン,ワシ,葉文などがレリーフ状に彫り出されている。代表的作品は,シュレジエン公ハインリヒ1世夫人ヘドウィヒ所蔵のガラス聖餐杯で,この種のガラス器の呼称ともなった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android