ヘリンボーン(読み)へりんぼーん

デジタル大辞泉 「ヘリンボーン」の意味・読み・例文・類語

ヘリンボーン(herringbone)

《「ヘリングボーン」とも》V字形縦横に連続させた文様。また、その織物ニシンherring)の骨に見立てて名づけられたもの。杉綾織

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精選版 日本国語大辞典 「ヘリンボーン」の意味・読み・例文・類語

ヘリン‐ボーン

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] herringbone )[ 異表記 ] ヘリングボーン ニシンの骨に似た図案模様。また、それを織りだした布地。杉の葉に似ているので杉綾織とも。〔おしゃれ案内(1956)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヘリンボーン」の意味・わかりやすい解説

ヘリンボーン
へりんぼーん

ヘリング・ボーン・ツィルherring-bone twillの略語で、杉綾(すぎあや)織ともいう。綾紋形式がヘリング・ボーン(ニシンの骨)あるいはスギの葉に似ているのでこうよばれている。元来、毛織物であるが、広義には綿、絹、化繊地のものもこれに含まれる。男性用、婦人用の服地に多く、ときには裏地などに用いられることがある。

村元雄]

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改訂新版 世界大百科事典 「ヘリンボーン」の意味・わかりやすい解説

ヘリンボーン
herringbone

綾織の毛織物の一種で,ニシンの骨herringboneを並べたような柄なのでこう呼ばれる。日本では〈杉綾〉あるいは〈綾杉〉とも呼ぶ。基本的なヘリンボーン柄は2/2の綾を山型(またはV型)に連続的に組み合わせたものであるが,さらにさまざまな変形柄や,縞やチェック柄を組み合わせたパターンも多い。刺繡(ししゆう)におけるヘリンボーン・ステッチは千鳥がけのことである。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヘリンボーン」の意味・わかりやすい解説

ヘリンボーン
herringbone

日本語のすぎ綾にあたる斜文織変化組織の織物,および柄の名称。 herringはニシン,boneは骨の意で,織模様がニシンの骨の形状に類似していることによる。ほかにフィッシュボーン fishbone,アローヘッド arrowheadなどともいう。毛織の紳士・婦人オーバーおよびスーツ地をはじめ,綿,絹,人造繊維にも用いられる。

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百科事典マイペディア 「ヘリンボーン」の意味・わかりやすい解説

ヘリンボーン

綾織の毛織物の一種。杉綾(すぎあや)ともいう。スギの葉を並べたような形からこの名がある。ヘリンボーンはニシンの骨の意。組織は変り綾織で,綾目が部分的に反対方向に走るので山形になる。白と黒,白と茶など2色を用いたツイードなどの毛織物に多いが,化繊織物などにも応用される。

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