ヘンライン(英語表記)Konrad Henlein

改訂新版 世界大百科事典 「ヘンライン」の意味・わかりやすい解説

ヘンライン
Konrad Henlein
生没年:1898-1945

ズデーテン(現在のチェコ北部)のドイツ人政治家。銀行員,教員を経るかたわらドイツ人体育協会に参加。1933年郷土戦線を結成してズデーテン・ドイツ人の自治を唱え,35年の選挙第二党となる。ナチス援助のもと,38年以後は公然とドイツのズデーテン併合を主張した。ミュンヘン会談でこれが実現するとズデーテンラント行政長官となる。39年にはズデーテンラント帝国総督となる。45年5月10日連合国軍の捕虜収容所で自決した。
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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ヘンライン」の解説

ヘンライン
Konrad Henlein

1898~1945

ズデーテン・ドイツ出身の教師で,ナチス・ドイツが成立すると祖国戦線を組織し,1935年これをズデーテン・ドイツ人党に改組して自治を要求し,ヒトラーチェコスロヴァキア解体,東方進出の実現を助けた。ミュンヒェン協定によるドイツとの合併以後,ズデーテン管区指導者ならびに民政長官となったが,敗戦の際捕われて自殺した。

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世界大百科事典(旧版)内のヘンラインの言及

【チェコスロバキア】より

…また,スロバキア人より多くの人口を抱えたドイツ人は,もともとチェコスロバキアに所属することに反対した。ドイツ人はヘンラインのズデーテン・ドイツ党を支持するようになった。その後,この党はナチスとの関係を強めた。…

※「ヘンライン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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