ベルギー信条(読み)ベルギーしんじょう(英語表記)Belgic confession

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベルギー信条」の意味・わかりやすい解説

ベルギー信条
ベルギーしんじょう
Belgic confession

ウァロンおよびフランドルの改革派教会の信仰告白。 1561年ベルギーにおいて,おもなる起草者ギ・ド・ブレー (1567殉教) によって作成された。原案はフランス語で書かれ,62年皇帝フィリップ2世に提出したが承認されなかった。のちカルバン派神学者ユニウスが 16ヵ条に要約して改革派教会で公認された。本文の内容は,37ヵ条から成り広範にわたるキリスト教教義を集約している。 66年のアントウェルペン教会会議以後は公認採用され,71年には国外のユエムデン教会会議で承認され公的性格を強めた。 1619年のドルト教会会議では,アルミニウス派の修正要求を拒否して補強修正し,ハイデルベルク信仰問答とともにオランダ・ベルギー改革派教会の信仰告白と確定された。古典的信条の一つである (→ドルト信条 ) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android