ボードゥイン(英語表記)Bauduin, Anthonius F.

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボードゥイン」の意味・わかりやすい解説

ボードゥイン
Bauduin, Anthonius F.

[生]1822.6.20. ドルドレヒト
[没]1885.6.7. ハーグ
オランダの軍医。ユトレヒト,フローニンゲン両大学を卒業,ユトレヒト軍医学校教官となり,文久2 (1862) 年長崎養生所教師として来日。内科外科,ことに眼科に詳しく,H.ヘルムホルツ発明の検眼鏡を日本に伝えた。教えを受けた者は 1000人を下らなかった。慶応2 (66) 年に一時帰国し,同4年に再び来日,明治2 (69) 年大阪医学校病院,翌年大阪軍事病院の教師となり,同年7月帰国の途次,東京で政府に強く求められ,大学東校 (東京大学医学部前身) で教えて,閏 10月に帰国した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android