マカロニコムギ(その他表記)durum wheat
macaroni wheat
Triticum durum Desf.(=T.turgidum(L.) Thell.ssp.turgidum

改訂新版 世界大百科事典 「マカロニコムギ」の意味・わかりやすい解説

マカロニコムギ (マカロニ小麦)
durum wheat
macaroni wheat
Triticum durum Desf.(=T.turgidum(L.) Thell.ssp.turgidum

エンマコムギなどと同じ28本の染色体を有する二粒系のコムギで,デュラムコムギ硬粒コムギとも呼ばれる。エチオピア分化の中心で,ギリシア・ローマ時代から地中海沿岸で栽培され,現在は北アフリカ,中央アジアなどにも栽培が多く,コムギではパンコムギに次ぐ生産量をあげている。乾燥・高温気候に適し,霜には弱い。粒はタンパク質(グルテン)に富みきわめて硬質で,主としてマカロニ,スパゲッティ用にされ,製パンには適さない。主産国はアルジェリアチュニジアモロッコなどである。
コムギ
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のマカロニコムギの言及

【コムギ(小麦)】より

…【中島 常雄】。。…

【コムギ(小麦)】より

…栽培種は多型的でもっとも原始的なエンマコムギT.dicoccum Schübl.(イラスト)は現在イラン,エチオピア,ユーゴスラビアおよびスペインにわずかに栽培されているにすぎない。しかしマカロニコムギ(デュラムコムギともいう)T.durum Desf.(イラスト)は地中海から旧ソ連にかけてのヨーロッパ,エチオピア,中近東~中央アジア,アメリカ合衆国,カナダで広く栽培されている。チモフェービ系コムギ(イラスト)は野生種のT.araraticum Jakubz.と栽培種のT.timopheevi Zhuk.の2種からなる。…

※「マカロニコムギ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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