マハーバリプラムの建造物群(読み)マハーバリプラムのけんぞうぶつぐん

世界遺産詳解 の解説

マハーバリプラムのけんぞうぶつぐん【マハーバリプラムの建造物群】

1984年に登録されたインドの世界遺産(文化遺産)で、同国南東部の都市チェンナイ(旧称マドラス)の南方タミルナードゥ州マハーバリプラムに位置する。これらはパッラヴァ朝(4~10世紀頃)の代表的なヒンドゥー教遺跡で、ヒンドゥー教の神話を長さ32m、高さ約10mの岩壁に刻んだ岩壁彫刻を中心に、石窟寺院や石造寺院などの建造物群が海岸沿いの花崗岩台地に残っている。また、「5つのラタ山車)」と呼ばれる、叙事詩マハーバーラタ」の主人公の名をとった石彫寺院群なども見ることができる。こうした、南インドの建築様式に大きな影響を与えた建物群が評価され、世界遺産に登録された。◇英名はGroup of Monuments at Mahabalipuram

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

今日のキーワード

ワーキングホリデー

協定締結国の国民に対し,休暇の機会と,その間の滞在費用を補う程度の就労を認める査証(ビザ)を発給する制度。二国間の協定に基づき,国際的視野をもった青少年を育成し,両国間の相互理解と友好関係を促進するこ...

ワーキングホリデーの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android