日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 マロ(Hector-Henri Malot)まろHector-Henri Malot(1830―1907) フランスの小説家、批評家。初め法律家を目ざしたが、のち文学に転じ、『愛の犠牲者』Les Victimes d'amour(1859~66)、『ロマン・カルブリス』など数多くの作品を発表した。なかでも、子供が苦しいさすらいの旅を通じて優れた人格をつくりあげていく『家なき子』(1878)、『家なき娘』(1893)は波瀾(はらん)に富む筋、人物の魅力、愛の精神などで各国語に訳されて多くの人々を感動させた。[神宮輝夫][参照項目] | 家なき子 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例