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メシア 【メシア】

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世界大百科事典 第2版の解説

メシア【Messiah 

ヘブライ語マーシャハ(油を注ぐ)という動詞名詞形マーシーァハ(油注がれた者)に由来する語。救世主ギリシア語ではクリストス(キリスト)と訳された。聖書伝統によれば,神の介入によって変貌した歴史世界に立てられる神の支配の代行者をいう。そして,このメシアによる終末救済によってもたらされる新しい世界秩序到来を待望する世界観をメシアニズムという。メシア思想は,古代オリエントの宇宙論的な世界変貌の思想を背景にもつが,とくに古代イスラエルの預言者の終末論的歴史観に基づいて成立したと説明される。


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大辞林 第三版の解説

メシア【Messiah
 
〔ヘブライ語で,油を注がれて聖別された者の意〕
[1] 旧約聖書で出現を待望された救世主。キリストはこのギリシャ語訳クリストス(christos)に由来。
キリスト教で救世主としてのイエスに用いる敬称。メサイア。


(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

メシア

救世主。Messiahは元来ヘブライ語で〈油を注がれた者〉の意。ギリシア語でクリストスChristosと訳され,イエス・キリストの名はこれに由来する。旧約聖書では,ヤハウェ特定人物を聖別して王となすとの思想があり,これがキリスト教にひき継がれて,キリストは人類救済のためにこの世に生まれた救い主であるとされ,この名称呼ばれる
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

メシア
Messiah

ヘブライ語,アラム語で油を注がれた者,すなわち聖別された者を意味した。その具体像は,時代によって多少変化している。ダビデの時代には,メシアはダビデの家系を継ぎ,他民族に対して優位を保ち続ける王として考えられ,これは王国分裂後も残っていく。

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デジタル大辞泉の解説

メシア 【Messiah
 
《ヘブライ語で、聖油を注がれた者の意。「メシヤ」とも》旧約聖書では、超人間的な英知能力をもってイスラエルを治める王をいい、新約聖書では、イエス=キリストをさす。救世主。メサイア

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世界大百科事典内のメシアの言及

【油】より
…王の即位式にみられる塗油は,こうした観念の表出である。メシアは,〈神によって注油された者〉を意味していた。受難を目前にしたイエスに,ひとりの女が高価なナルドnardの香油を注いだという美しい信仰の物語(《マルコによる福音書》14:3以下)も,この系譜に属している。…
【イエス・キリスト】より
…前1000年ころ,ダビデは油を注がれて,イスラエルの王位についている。 ところで,イエス時代のユダヤ教徒は,この世の終末のときにダビデ王の子孫からメシアが現れて,イスラエルを中心に〈神の国〉をもたらすと信じていた。このヘブライ語の〈メシア〉,正確には〈マーシアハ〉がギリシア語で〈キリスト〉(正確には〈クリストスChristos〉)と呼ばれ,日本では一般的に〈救世主〉と訳されているものである。…
【イラン神話】より
…その3人目,つまり最後の子息が〈真実の化身(アストバト・ウルタ)〉,通常サオシュヤントと呼ばれるこの世の救済者である。このサオシュヤントの概念は,ユダヤ教を通ってキリスト教にその救済者(メシア)像の原型を提供し,さらにイスラムにその〈隠れイマーム(マフディー)〉の理念を与えた。
[終末論]
 アベスターによれば,人の魂は死後〈選別者の橋(チンバトー・プルトゥ)〉で,自分自身のダエーナー(宗教,意識)に迎えられる。…
【キリスト論】より
…古代教会において激しい論争があったが,その後も絶えずとらえ直されてきたのは,これが神学の根本構造にかかわっているからである。(1)原始教会では,イエスは最初比較的単純にユダヤ教の用語をもって〈キリスト〉(メシア=神によって油注がれて王となった者),〈神の子〉と呼ばれ,また世の終りに再び来て〈神の国〉を完成する者と信じられていた。しかしキリスト教がパレスティナを出てヘレニズム世界に入るとこのキリスト理解に変化が生じ,神秘宗教的にイエスを神的人間と見なし,〈キュリオスkyrios〉(主)と呼ぶようになった。…
【終末観】より
…ゾロアスター教では一回限りの世界過程の終末期に,善神(アフラ・マズダ)が悪神(アーリマン)を破って世界の審判と人類の復活が実現される。ユダヤ教では,世界の終末期における審判と救済の思想は同様であるが,そのほかに神の正義を実現するための代行者(メシア)の思想が登場したところに特色がある。この考え方はキリスト教に強い影響を与え,救済者としてのキリストの出現,その十字架上の死と栄光の復活という過程を通して〈神の国〉(全人類の救済)がつくられるという観念を生みだした。…
【救い】より
…これらのことはイスラエルではつねに歴史の原型として想起される。のちに預言者は終末の救いを第2の出エジプトとし,終末時の王たるメシアを昔の戦争指導者に擬した。エゼキエルや第2イザヤのようなバビロン捕囚期の預言者は,捕囚からの解放の希望とならんで個々人の罪の赦(ゆる)しを語った。…
【マフディー】より
…一方で〈神により正しく導かれた者〉という意味にも用いられ,アブラハム,ムハンマド,アリーほか4人の正統カリフ,アッバース朝カリフのナーシルなどがマフディーと呼ばれる。他方,メシアの意味でも用いられ(終末論的マフディー),その初見は過激シーア派のカイサーン派のムフタールが,ムハンマド・ブン・アルハナフィーヤをイマームおよびマフディーとして奉じ,クーファで反乱を起こした時である(ムフタールの乱)。反乱が鎮定され,ムハンマドが700年に没すると,カイサーン派の一部の者はムハンマドは死んだのではなく,一時姿を隠しているにすぎず,やがて地上に再臨して正義と公正とを実現すると説いた。…
※「メシア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。


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メシアに近い言葉→ロシア・メシアニズム|ダルメシアン|ダルメシアン[種]|ネメシア|メシアン|メシアニズム|ネメシアヌス|召合せ|地方召上|へびいちごをめしあがれ

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