モチーカ文化(読み)モチーカぶんか(英語表記)Mochica culture

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モチーカ文化」の意味・わかりやすい解説

モチーカ文化
モチーカぶんか
Mochica culture

アンデス文明の古典期文化 (前 200頃~後 1000頃) の一つ。ペルー北海岸のモーチェ,チカマ河谷に発達した。巨大な日干し煉瓦ピラミッド砂漠耕地に変える灌漑工事,写実的な象形壺などに特色がある。特に土器は型にはめて大量生産され,戦闘狩猟祭祀,日常生活の情景も克明に描かれていて,当時の風俗習慣を知るうえで貴重な資料となっている。社会的な身分の違いや,男女の分業化が進み,侵略的な戦争も行われたらしい。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android