ユソウボク(癒瘡木)(読み)ユソウボク(英語表記)guaiacum; lignum vitae

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ユソウボク(癒瘡木)」の意味・わかりやすい解説

ユソウボク(癒瘡木)
ユソウボク
guaiacum; lignum vitae

ハマビシ科Guaiacum officinaleG. sanctumの材についた名である。両種とも西インド諸島,南アメリカ北部海岸に自生する常緑高木で,木部の心材はグアヤコン酸その他の樹脂分を含み,梅毒の治療に用いた。また多くの病気にきくとされて,「聖なるインドの木」「生命の木」ラテン語でリグヌム・ビタエと呼ばれた。樹脂は酸化により青紫色を呈する性質があるので,そのチンキ酸化剤などの検出試薬に用いる。

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