ラクシャドウィープ連邦直轄地(読み)ラクシャドウィープ(英語表記)Lakshadweep

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ラクシャドウィープ〔連邦直轄地〕
ラクシャドウィープ
Lakshadweep

インドのインド半島南西方,マラバル海岸沖約 320km,アラビア海の北緯 10°~12°に散在するラクシャドウィープ (ラッカディブ) 諸島,アミンディビ諸島,ミニコイ島で構成されるインド連邦政府の直轄地。約 25のサンゴ礁の島からなり,そのうち 10島に人が住む。ラクシャドウィープの名は,サンスクリット語のラクシャ・ディビ (1000の島々) に由来。9世紀にマラバル海岸からヒンドゥー教徒のモプラ族が移住,13世紀にイスラム教に改宗。 1498年にはポルトガルが進出し城塞などを築いたが,16世紀に住民が反乱を起こし,以降インドのカンナノール藩王が支配した。 1791年からイギリス支配下となり,独立後マドラス州,次いでケララ州に属し,1960年に直轄地となった。行政庁所在地はラクシャドウィープ諸島のカバラッティ島。コプラ,ココヤシ繊維,魚類本土に送る。マラヤーラム語を使用するが,ミニコイ島では南に隣接するモルジブと民俗習慣上のつながりをもち,アラビア語が普及している。面積 32km2。人口5万 1681 (1991) 。

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