ラッセン・ピーク(読み)らっせんぴーく(英語表記)Lassen Peak

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラッセン・ピーク」の意味・わかりやすい解説

ラッセン・ピーク
らっせんぴーく
Lassen Peak

アメリカ合衆国の代表的活火山で、カリフォルニア州北東部にある石英安山岩質の溶岩円頂丘。標高3186メートル。カスケード山脈南端部にある安山岩質の成層火山のカルデラ内に生じた比高1130メートルの中央火口丘である。1914~15年に大噴火し、激烈な爆発を反復泥流火砕流も発生した。以後21年まで間欠的に噴火。一帯はラッセン・ボルケニック(火山)国立公園となっている。1821年に白人に発見されたが、山名はデンマーク人の開拓者ピーター・ラッセンにちなむ。同峰頂部に噴気地熱地帯があるほか、公園内各所に多数の噴気孔(こう)や温泉が存在する。同峰の北に隣接する石英安山岩質のケイオス・クラッグズ山Chaos Cragsでは約2世紀半前に、1888年(明治21)の磐梯(ばんだい)山と同様な大水蒸気爆発がおきた。

諏訪 彰]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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