ルビコン[川](読み)ルビコン

百科事典マイペディア 「ルビコン[川]」の意味・わかりやすい解説

ルビコン[川]【ルビコン】

イタリア北部,リミニ付近でアドリア海に注ぐ川の古代ローマにおける名称。現在のルビコーネ川(別名フィウミチノ川)と同一かどうかは議論が分かれる。イタリアとガリア・キサルピナとの境界で,軍隊がこの川を渡ってイタリアに入るときは武装を解く習わしであった。前49年にカエサルが軍を率いて渡河,〈賽(さい)は投げられた〉と叫んでポンペイウスとの内乱に突入したといわれる。以後,重大な決心をして行動することを〈ルビコン川を渡る〉という。
→関連項目チザルピノ

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