レツ・くびきり(漢字)

普及版 字通 「レツ・くびきり(漢字)」の読み・字形・画数・意味


6画

[字音] レツ
[字訓] くびきり

[説文解字]
[甲骨文]

[字形] 象形
頭髪の残っている頭骨の形。〔説文〕十一下に「水るることたるなり。川に從ひ、列(れつ)の省聲」とするが、水流には冽冽(れつれつ)という。(がつ)は残骨の象。その頭髪を存する形は。刀を加えて断首することを列といい、その首を列べることをまた列という。殷墓に断首坑があり、首十級、体十体ずつを各々一坑に埋め、これを数十坑列ねるような例もある。遮(しやれつ)といわれる呪禁の法であろうと考えられる。列には裂の意と、並べる意とがある。

[訓義]
1. くび、くびきり、切られた首。
2. 列の初文。その断首を列して呪禁とした。
3. 水の流れる音、冽と同じ。

[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 ナガル

[声系]
〔説文〕に声として列を収め、列声に・烈・裂など十二字を収める。の声義を承けるものが多い。

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android