ロア(Jules Roy)(読み)ろあ(英語表記)Jules Roy

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ロア(Jules Roy)
ろあ
Jules Roy
(1907―2000)

フランスの小説家。アルジェリア(当時フランスの植民地)で生まれた。初めは軍人になり、かたわら詩と小説を書いたが、インドシナの独立闘争を弾圧するフランス軍隊のなかにいるのを嫌って軍籍を離脱し(1953)、以後は執筆に専念。『アルジェリア戦争』(1960)、『ディエン・ビエン・フー陥落』La Bataille de Dien Bien Phu(1963)など、ヒューマニズムにあふれたルポルタージュや、大作『アルジェリア大壁画』全6巻(1968~75)などがある。年齢を加えても旺盛(おうせい)な文筆活動を継続し、1998年にはその日記の第1巻『引き裂かれた歳月』(1925~1965)が出版された。

鈴木道彦

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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