ワーズワス(英語表記)Wordsworth, William

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ワーズワス」の意味・わかりやすい解説

ワーズワス
Wordsworth, William

[生]1770.4.7. カンバーランド,コカマス
[没]1850.4.23. ウェストモーランド,グラスミア
イギリスの詩人。革命さなかのフランスを訪れて強い影響を受け,さらにフランス女性との間に1女をもうけたが,イギリスの対仏宣戦布告によって恋愛は挫折し,フランスに恐怖政治が行われるに及んで,革命への疑惑と不信をいだくにいたった。この頃,詩人 S.T.コールリッジと知合い,イギリスにおけるロマン主義の開幕を告げる詩集抒情歌謡集』 Lyrical Ballads (1798) を共同で発表。 1801年の第2版にはロマン派の宣言ともいうべき序文を加えた。大作序曲』 Preludeは 05年に一応の完成をみたが,推敲を加えて死後の 50年に刊行された。 07年刊の『詩集』 Poems in Two Volumesも多くの傑作を含んでいる。『逍遙遊』 The Excursion (1814) 以後,創作力の涸渇を指摘されたが,イギリス文学史を飾る第一級の詩人であることに変りはない。 43年桂冠詩人となった。

ワーズワス
Wordsworth, Dorothy

[生]1771.12.25. カンバーランド,コカマス
[没]1855.1.25. カンバーランド,ライダル
イギリスの日記作者。 W.ワーズワスの妹。一生独身で通し,1795年以降常に兄のかたわらにあってその詩業を助けた。 98年起筆の『日記』 Journalは死後出版され,兄の作詩に関する貴重な消息を伝えるとともに,自然に対する彼女自身の繊細な感受性を示しており,文学として,また社会史資料としても独自の価値をもっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ワーズワス」の意味・わかりやすい解説

ワーズワス
わーずわす

ワーズワース

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android