一の対(読み)イチノタイ

デジタル大辞泉 「一の対」の意味・読み・例文・類語

いち‐の‐たい【一の対】

寝殿造り東の対、あるいは西の対東北の対に対して東の対、西北の対に対して西の対をいう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「一の対」の意味・読み・例文・類語

いち【一】 の 対(たい)

  1. 寝殿造りの寝殿の対屋(たいのや)一つ。東北の対に対して東の対、北の対に対して西の対をいう。
    1. [初出の実例]「左大将おりかかりて、東の一のたいのかたへおはしぬ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開下)
  2. 寝殿造りの配置形式が崩れて、後方に付属屋(対屋)がいくつか並んだとき、その一番目の対屋。また、そこに住む人。
    1. [初出の実例]「北の一のたいを内侍所などにしたり」(出典:栄花物語(1028‐92頃)根合)

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