デジタル大辞泉 「一人歩き」の意味・読み・例文・類語 ひとり‐あるき【一人歩き/独り歩き】 [名](スル)1 連れもなく、ただ一人だけで歩くこと。「深夜の―は危険だ」2 他人の助けを借りずに自力で歩くこと。「子供が―するようになる」3 自分の力だけで生活・仕事をすること。ひとりだち。「親元を離れて―する」4 当初の趣旨や意図とは関係なく勝手に動いていくこと。「制度そのものが―を始める」「数字だけが―する」[類語]独立・自活・自立・一本立ち・独り立ち・一人・独立独歩・自力・独力・独歩・専行・独行・孤軍奮闘・一匹狼・アウトサイダー・異端者・異分子 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「一人歩き」の意味・読み・例文・類語 ひとり‐あるき【一人歩・独歩】 〘 名詞 〙① 同行者もなく、ひとりで歩くこと。[初出の実例]「尊は日本にますと云魚わ目が赤い物ぞ。独あるきをする魚ぢゃに依て云ぞ」(出典:古活字本毛詩抄(17C前)八)② 子ども、老人、病人などが人の助けをかりないで、自分の力で歩くこと。[初出の実例]「ひとり行(アルキ)をいたしてあぶなくってなりません」(出典:人情本・仮名文章娘節用(1831‐34)三)③ 人に助けられないで、独力で生活をすること。自分だけで事を行なうこと。[初出の実例]「やうやう作者にしてやったが、まだまだ独歩(ヒトリアルキ)は出来やせん」(出典:滑稽本・狂言田舎操(1811)下)④ 当初の趣旨や意図とは関係なく勝手に動いていくこと。[初出の実例]「それ自身独立で独り歩きをしているのはもちろんで」(出典:私小説の系譜(1948)〈中野好夫〉) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例