一捻(読み)ひとひねり

精選版 日本国語大辞典 「一捻」の意味・読み・例文・類語

ひと‐ひねり【一捻】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 一度ひねること。一回ねじること。
    1. [初出の実例]「小弓のゆづかの、しもひとひねりしたるを思ひ出でて」(出典:今鏡(1170)七)
  3. 香のひとつまみ。
    1. [初出の実例]「一捻(ヒトヒネリ)の香を燃(たい)て」(出典:真如観(鎌倉初))
  4. 一気にひねること。苦もなくひねりつぶすこと。
    1. [初出の実例]「いまだって、こんな、修治みたいなのは一ひねりですよ」(出典:親友交歓(1946)〈太宰治〉)
  5. 工夫趣向をあと少し凝らすこと。「もう一ひねり欲しい」
    1. [初出の実例]「ひとひねりひねったエロティシズムと妖怪味と素朴の混合物だ」(出典:爬虫類(1950)〈丹羽文雄〉九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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