七ッ森古墳群(読み)ななつもりこふんぐん

日本歴史地名大系 「七ッ森古墳群」の解説

七ッ森古墳群
ななつもりこふんぐん

[現在地名]竹田市戸上

大分と熊本を結ぶ国道五七号沿いにあり、阿蘇外輪山の東麓にあたる溶岩台地菅生すごう台地に位置する。国指定史跡。この台地は熊本県に接するだけでなく、外輪山の尾根伝いに北は日田地方、南は日向地方に通じる交通の要衝にあたる。また菅生台地を含む周辺の台地上は弥生時代後期―古墳時代前期にかけての集落遺跡が多数発見されている。このうち国道を挟んで北側にある小園おぞの遺跡とその西約一キロにある石井入口いしいいりぐち遺跡は最も大規模な集落跡である。古墳群はかつて七基あったといわれるが、現在は前方後円墳二基・円墳二基が残る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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