万年艸(読み)まんねんぐさ

改訂新版 世界大百科事典 「万年艸」の意味・わかりやすい解説

万年艸 (まんねんぐさ)

文芸雑誌。1902年10月~04年3月。全12冊。《芸文》の後身森鷗外が中心であるが,鷗外・上田敏の芸術サークルを背景とする。呼び物であった合評近松《心中万年草》など)のほか,評論,詩歌考証,翻訳に優れたものがある。鷗外,敏,井上通泰,佐佐木信綱,野口寧斎謫天情仙(たくてんじようせん)),与謝野晶子小金井喜美子小山内薫,小山内八千代らがおもな執筆者である。鷗外の日露戦争従軍によって終刊となった。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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