三十にして立つ(読み)サンジュウニシテタツ

デジタル大辞泉 「三十にして立つ」の意味・読み・例文・類語

三十さんじゅうにして

《「論語」為政から》30歳で自己見識を確立し、独立する。→而立じりつ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「三十にして立つ」の意味・読み・例文・類語

さんじゅう【三十】 に して立(た)

(「論語‐為政」の「子曰、吾十有五而志于学。三十而立。四十而不惑、五十而知天命。六十而耳順。七十而従心所一レ欲、不矩」から) 三〇歳になり、自己の確固とした立場をもってゆるがず、自立する。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

故事成語を知る辞典 「三十にして立つ」の解説

三十にして立つ

人は三〇歳くらいになると、独立してやっていけるようにならなければいけない、ということ。

[使用例] 人は三十にして立つと言いますが、私も絵を描いて立ってゆけそうでしたので[上村松園*わが母を語る|1949]

[由来] 「論語―為政」に見える、孔子のことば。孔子の言う「立つ」とは、精神的に自立して、独自の立場に立つようになる、ということ。この章は、「十有五にして学を志すから始まり、以下、「四十にして惑わず、「五十にして天命を知る、「六十にして耳順う、「七十にして己の欲する所に従えどものりえず」(七十にして矩を踰えずと続いています。

[解説] このことばから、三〇歳のことを「而立と呼ぶようになりました。

出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報

ことわざを知る辞典 「三十にして立つ」の解説

三十にして立つ

三〇歳で、自己の立場を確立し、自立する。りつ

[解説] 「論語―為政」にあることば。

出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android