デジタル大辞泉
「三昧堂」の意味・読み・例文・類語
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さんまい‐どう ‥ダウ【三昧堂】
※
源氏(1001‐14頃)
明石「三昧だうちかくて、鐘の声、
松風にひびきあひて」
※読本・雨月物語(1776)
吉備津の釜「家と見しは
もとありし
荒野の三昧堂
(さんマイだう)にて、黒き仏のみぞ立せまします」
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三昧堂
さんまいどう
[現在地名]高野町高野山
大会堂の東隣にあり、三間四面の檜皮葺で金剛界の五仏ならびに四天王像を安置する。延長六年(九二八)に金剛峯寺座主に補任された済高の創建と伝える。創建時について「高野春秋」は「長者記云」として延長七年と承平六年(九三六)の二説をあげるが、いずれも確証は得られない。最初の堂は本中院谷の親王院の地にあって、東南院とよばれた。東南院の名は、済高が勧修寺(現京都市山科区)の東南院に住したことによるともいう(続風土記)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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三昧堂
さんまいどう
寺院において三昧(精神集中の修行)を修する堂舎。常住の僧が、法華(ほっけ)三昧、念仏三昧などの法事を行う。古く最澄(さいちょう)が四種三昧院の建立を発願したことに起因し、ついで円仁(えんにん)が比叡山(ひえいざん)に法華三昧堂、常行(じょうぎょう)三昧堂を建立した。その後、天台宗の寺院だけでなく、高野山(こうやさん)や東大寺などにも三昧堂が建てられた。1021年(治安1)に創建された東大寺の三昧堂は、四月堂ともよばれて現存し、国宝に指定される。
[永井政之]
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