上神林村(読み)かみかんばやしむら

日本歴史地名大系 「上神林村」の解説

上神林村
かみかんばやしむら

[現在地名]松本市神林 上神林

東は松本市笹賀ささが、西は和田わだ東筑摩ひがしちくま山形やまがた村と用水堰をもって境としている。

中世には神林ほや郷に属し、天正検地の際は五六九石八斗八升三合と高付けされている。元和三年(一六一七)出川いでがわ組に属す。享保一〇年(一七二五)六月より一年間は幕府領となるが、以後松本藩領として明治に至る。「信府統記」に「御朱印高七百六拾九石八斗八升三合」とあり享保九年当時の石高は一千二二二石五斗五升九合六勺である。寛文年間(一六六一―七三)水田は三〇町八段一畝二二歩、畑地は一〇九町六段一畝二四歩。慶安検地の時、本百姓五〇、門百姓二七。

村域内にある神林神社は「東筑摩郡村誌」に「神林社旧穂屋神社ト称ス、村社(中略)本村ノ中央ニアリ、健御名方命ヲ斎ク、是ヲ以テ穂屋社ト称ス」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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