上長折村(読み)かみながおりむら

日本歴史地名大系 「上長折村」の解説

上長折村
かみながおりむら

[現在地名]岩代町上長折

うつし川と口太くちぶと川に挟まれ、宮守みやもり村の北東に位置する。東は上太田かみおおた(現東和町)、西は西勝田さいかちた村、南は西新殿にしにいどの村。北は下長折村に入組んで続き、江戸時代初期までは一村であった。天正一〇年(一五八二)と推定される一〇月一七日の田村清顕領知判物(安斎文書)に「鰹木之内堀籠在家」とみえ、安斎八郎左衛門に与えられている。同一四年九月五日、伊達政宗は「かたうき 壱貫三百文之所」を安斎八郎左衛門に与えたとされるが(「伊達政宗領知黒印状」同文書)、この文書の黒印には研究の余地がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android