下姓(読み)ゲショウ

デジタル大辞泉 「下姓」の意味・読み・例文・類語

げ‐しょう〔‐シヤウ〕【下姓】

素姓の卑しいもの。生まれた身分家柄の低いこと。
優婆塞うばそくを見るに、―の人にこそあるめれ」〈今昔・四・一五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「下姓」の意味・読み・例文・類語

げ‐しょう‥シャウ【下姓・下性】

  1. 〘 名詞 〙 ( 生まれた家柄や身分が低いこと )
  2. (かばね)の低いこと。氏(うじ)の等級である朝臣真人宿禰などの姓の低いもの。⇔上姓(じょうしょう)
    1. [初出の実例]「此娘子不高姓美人之所一レ誂、応許下姓媿士之所一レ誂也」(出典万葉集(8C後)一六・三八二一・左注)
  3. 身分の卑しい者。下賤の者。また、特に仏道を修める能力の弱いこと。
    1. [初出の実例]「一人の人有て、一万八千人の下性(げしゃう)の人を勧め仕て其の塔を修治して」(出典:今昔物語集(1120頃か)二)
    2. [その他の文献]〔菩薩地持経‐七〕

か‐せい【下姓】

  1. 〘 名詞 〙げしょう(下姓)

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