下渡(読み)さげわたす

精選版 日本国語大辞典 「下渡」の意味・読み・例文・類語

さげ‐わた・す【下渡】

〘他サ五(四)〙 官府から民間へ下付する。払い下げる。また、目上の者などが目下の者に物品を与える。
日本下層社会(1899)〈横山源之助〉四「応募実費を一時返納させ戻って来た折は又た下渡(サゲワタ)すものなり」

おろし‐わた・す【下渡】

〘他サ四〙 すだれなどを、こちらからむこうまで、全部おろす。ずらりと皆おろす。
※夜の寝覚(1045‐68頃)五「母屋(もや)の御簾どもおろしわたし、御几帳そへて」

さげ‐わたし【下渡】

〘名〙 官府から民間へ下付すること。払い下げ。
田舎教師(1909)〈田山花袋〉一三「為替の下渡(サゲワタシ)を待かねて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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