下端(読み)カタン

デジタル大辞泉 「下端」の意味・読み・例文・類語

か‐たん【下端】

物の下の方の端。⇔上端
下限かげん2

した‐ば【下端】

物の下面、または下部の端。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「下端」の意味・読み・例文・類語

か‐たん【下端】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 下のほうの端。⇔上端。〔五国対照兵語字書(1881)〕
    1. [初出の実例]「此の敲子(ノッカー)の下端(カタン)をこつこつと戸板へぶつけると」(出典:永日小品(1909)〈夏目漱石〉クレイグ先生)
  3. 定積分で、積分範囲の下の限界下限
  4. 実数集合のどの数よりも大きくない数のうちの最大のものの、もとの集合に対する称。下限。

さがり‐ば【下端】

  1. 下端〈扇面法華経〉
    下端〈扇面法華経〉
  2. 〘 名詞 〙 平安時代貴族女性の肩の辺で切りそろえた額髪のたれ下がった様子。または、その髪の端。一説に、髪のたれさがった様子。
    1. [初出の実例]「御ぐしはよおろすぎ給へり。さがりばはいときよらなり」(出典:宇津保物語(970‐999頃)楼上上)

したっ‐ぱ【下端】

  1. 〘 名詞 〙 身分地位の低いこと。また、そのような者。
    1. [初出の実例]「或日郁子宛に或劇団の下端(シタッパ)女優である千代子から手紙が来た」(出典:晩秋(1926)〈志賀直哉〉二)

した‐ば【下端】

  1. 〘 名詞 〙 物の下の部分。下部。下面。
    1. [初出の実例]「池尻の水おちの横石は、つり殿の下げたのしたばより、水のおもにいたるまで、四寸五寸をつねにあらしめて」(出典:作庭記(1040頃か))

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普及版 字通 「下端」の読み・字形・画数・意味

【下端】かたん

末端

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