額髪(読み)ヌカガミ

デジタル大辞泉 「額髪」の意味・読み・例文・類語

ぬか‐がみ【額髪】

ひたいの上の髪。まえがみ。ひたいがみ。
肥人こまひとの―結へる染木綿しめゆふみにし心我忘れめや」〈・二四九六〉

ひたい‐がみ〔ひたひ‐〕【額髪】

額にかかる髪。まえがみ。ぬかがみ。
女性の額から左右に分けてほおや肩まで垂らした髪。
「―もしとどに泣きぬらしみだれかかるも知らず」〈・一八九〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「額髪」の意味・読み・例文・類語

ぬか‐がみ【額髪】

〘名〙 ひたいの上の髪。ひたいの上で束ね結う髪。ひたいがみ。前髪
万葉(8C後)一一・二四九六「肥人(こまひと)の額髪(ぬかがみ)結へる染木綿(しめゆふ)の染みにし心我れ忘れめや」

ひたい‐がみ ひたひ‥【額髪】

〘名〙 額にかかる髪。また、古くは額から左右の頬に分けてたらし、肩のあたりで切りそろえたもの。ぬかがみ。まえがみ。
※枕(10C終)一八九「ひたひがみもしとどに泣きぬらし」

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