デジタル大辞泉
「下紐」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
した‐ひも【下紐】
〘名〙
※
書紀(720)崇神一〇年九月(北野本南北朝期訓)「遂
(つひ)に
美麗(うるは)しき小蛇
(こをろち)有り。其
(そ)の長
(なか)さ大
(おをき)さ衣紉
(シタヒモ)の如
(こと)し」
※
万葉(8C後)一五・三七六六「うるはしと思
ひし思はば之多婢毛
(シタビモ)に結ひつけ持ちて止まず偲
(しの)はせ」
※
源氏(1001‐14頃)
夕顔「なくなくもけふはわがゆ
ふしたひもをいづれの世にかとけてみるべき」
③ 腰巻をいう。二布(ふたの)。したへぼ。
※浮世草子・好色一代女(1686)六「いつ見ならひける
つまなげ出しの居ずまひ、白羽二重の下紐
(シタヒモ)を態と見せるはさもし」
した‐ひぼ【下紐】
〘名〙 「したひも(下紐)」の変化した語。
※とはずがたり(14C前)一「心より
ほかにとけぬる下ひぼのいかなるふしにうき名ながさん」
した‐へぼ【下紐】
〘名〙 (「したひも(下紐)」の変化した語)
女性の腰巻。ゆもじ。したえぼ。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報