不了(読み)ふりょう

精選版 日本国語大辞典 「不了」の意味・読み・例文・類語

ふ‐りょう‥レウ【不了】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 理解しないこと。納得しないこと。
    1. [初出の実例]「不了(ふれう)仏智のしるしには 如来の諸智を疑惑して 罪福信じ善本を たのめば辺地にとまるなり」(出典:三帖和讚(1248‐60頃)正像末)
  3. 真の意味を明らかに示さないこと。方便で、仮に説くこと。
    1. [初出の実例]「一代不了の諸教をば涅槃の会座に重説す」(出典:浄業和讚(995‐1335)中)
  4. ( 形動 ) はっきりとしないこと。不明瞭。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「『晦』と云ふは、意旨不了にして、くっきりとせぬなり」(出典:漁村文話(1852)病格)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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