与次郎兵衛(読み)ヨジロベエ

デジタル大辞泉 「与次郎兵衛」の意味・読み・例文・類語

よじろべえ〔ヨジロベヱ〕【与次衛】

弥次郎兵衛やじろべえ」に同じ。
与次郎人形がいつも笠をかぶっているところから》のこと。
「―をぬがして、つばきをなめさせろやい」〈伎・助六

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「与次郎兵衛」の意味・読み・例文・類語

よじろべえヨジロベヱ【与次郎兵衛】

  1. 〘 名詞 〙
  2. よじろうにんぎょう(与次郎人形)
    1. [初出の実例]「与次郎兵衛(ヨジロベイ)袖合羽ほどに場広くして濡事の待請する」(出典洒落本・禁現大福帳(1755)二)
  3. ( 与次郎人形が必ず笠をかぶっていたところからいう ) 笠。
    1. [初出の実例]「与次郎兵衛を脱して、つばきを嘗めさせろやい」(出典:歌舞伎・助六廓夜桜(1779))
  4. 茶の湯用の釜の名。
    1. [初出の実例]「『モシ、結構な釜が御手に入りました』『与次郎兵衛(ヨジロベヱ)さ。好い古びだらうね』」(出典:人情本・恋の若竹(1833‐39)初)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android