且来八幡神社(読み)あつそはちまんじんじや

日本歴史地名大系 「且来八幡神社」の解説

且来八幡神社
あつそはちまんじんじや

[現在地名]海南市且来

旧村社。祭神は応神天皇ほか。神功皇后の時代に創祀されたと伝え、中世には当地に成立した且来荘の鎮守とされた。「続風土記」に「当社は郷中の大社にて古は社殿壮麗にて末社も四十祠ありしといふ、本社の南に影向石とて大巌あり高一丈五尺、又本社の西一町許に岩清水といふ清泉あり、(中略)世の崇敬も殊に勝れて、綸旨並に諸家の寄進状其他文書神宝の類数ノ神殿に納めありしに、正平八年荘中合戦の時根来堂衆社壇に乱入して悉盗み去らるといふ」とある。この根来衆の乱入については正平九年(一三五四)六月一日の且来八幡宮色々神物等紛失状案(且来八幡神社文書)に詳しい。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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