デジタル大辞泉
「世の常」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
よ【世】 の 常(つね)
① 特別ではなく、ごく普通であること。また、そのような時。一とおり。世間並み。
平常。
平素。
尋常。
※
万葉(8C後)八・一四四七「尋常
(よのつね)に聞くは苦しき呼子鳥声なつかしき時にはなりぬ」
※枕(10C終)
三五「
中納言、
法師になり給ひにしこそあはれなりしか。桜などちりぬるも、なほ世のつねなりや」
② (
言葉などが平凡すぎて、
事態を十分に表現できない意から) …というのでは不十分。…どころではないさま。おろか。
※
源氏(1001‐14頃)葵「ただ、それなる御有様に、あさましとは、よのつね也」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報