世籠もる(読み)ヨゴモル

デジタル大辞泉 「世籠もる」の意味・読み・例文・類語

よ‐ごも・る【世籠もる】

[動ラ四]
年が若く、将来性に富む。
少し―・りたる程にて、深山隠れには心苦しく見え給ふ人の御上を」〈総角
まだ世間を知らないでいる。
「いまだ―・りておはしける時」〈大鏡・陽成〉

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精選版 日本国語大辞典 「世籠もる」の意味・読み・例文・類語

よ‐ごも・る【世籠】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 まだ世間や男女の仲のことを知らないでいる。年が若くて、将来可能性を秘めている。
    1. [初出の実例]「かく及びなき心を思へる親達も、よごもりて過ぐす年月こそ、あいな頼みに、行くすゑ心にくく」(出典:源氏物語(1001‐14頃)明石)

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