両天秤(読み)リョウテンビン

デジタル大辞泉 「両天秤」の意味・読み・例文・類語

りょう‐てんびん〔リヤウ‐〕【両天×秤】

天秤1」に同じ。
どちらになっても自分は損のないように、両方関係をつけておくこと。両天

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精選版 日本国語大辞典 「両天秤」の意味・読み・例文・類語

りょう‐てんびんリャウ‥【両天秤】

  1. 〘 名詞 〙 ( 両端に掛けるところからいう )
  2. 物の重さをはかる秤(はかり)の一種。さおの両端に皿を吊り下げ、中央を支点とする挺子(てこ)を用いて、一方の皿にはかる物を、もう一方の皿に分銅を載せて、物の重さをはかる装置。さらばかり。天秤。両天。
  3. 二つのものに同時に関係をつけておいて、一方がだめな時はもう一方を得られるようにしておくこと。ふたまたをかけること。両天秤を掛けること。両天。
    1. [初出の実例]「又伴さんも由良大尽へのいきはり、おめへは勘平さんへつらあて、両天秤(りゃうテンビン)の恋の重荷」(出典:洒落本・祇園祭挑燈蔵(1802)大結)
  4. 釣具の一つ。天秤状の金具で、二本の釣り針を結ぶもの。また、それを用いた仕掛け。片天秤に対していう。両天秤針。両天。

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